Life-ism

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養生日記

一昨年の冬から、眼、皮膚、その他、からだのあちこちの乾燥が気になるようになった。潤っているはずの部位が潤わないのである。

最初に潤いがなくなったと気づいたのは、性器だった。お風呂で使う石けんが、性器の粘膜にとてもしみた。いわゆる<おりもの>と呼ばれる分泌物は、性器の粘膜を保護し、消毒する役割を果たしてくれていたことを、あらためて認識した。お手洗いでは、尿のあと、トイレットペーパーでしばらくおさえるようにして尿を十分に吸い取るようにすると、具合がいいことも発見した。

次に来たのは眼だった。眼の乾きを頻繁に感じるようになった。乾きを抑えるために花粉防護用メガネをかけると、いくらか和らいだ。今では、眼が乾いている状態になれたのか、乾きを意識することはないが、今年の花粉症の症状が特に眼に強く出ているのは、おそらく眼が潤っていないからだと思う。

半年ぐらい前から、唇が荒れるようになった。これまでは、どんなに乾燥した季節でもリップクリームなしで平気だったのに、この冬はダメだった。

最初、上唇にガサガサとした感触があったので、口唇ヘルペスの初期症状かと思い、抗ウイルス薬の軟膏を唇に塗った。口唇ヘルペスならこれで治まるのだが、一向に治まる気配がない。かといって、それ以上ひどく悪化するわけでもない。

花粉症がひどくなってマスクを付けたまま寝た日の翌朝、唇がプルプル(正常)になっているのに気づいた。ガサガサの原因は乾燥だったのだ。それからは、ワセリンを唇に塗るようにしていたらガサガサが治まったが、たまに口紅を塗ると再発した。口紅の中の何かの成分が潤いを奪うのだろうか。

そして、今は、顔の皮膚の乾きを感じている。潤いが足りないためにファンデーションがうまくのらないのである。

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とにかく、一事が万事、閉経前とは体質が変わっていく。女性ホルモンがこれほどまでに全身のあらゆる部位に影響を及ぼしていたとは。

けれど、昨日書いた<ホリスティック(全体性)>という考え方からすると、女性ホルモンが分泌されなくなった状態に対して、からだやこころは全体として順応していくだろう。少しずつ、ゆっくりと、確実に。その順応にかかる期間のことを、更年期と呼ぶのだろう。この順応は、産む性としての役割を終えたからだの<死>に向けて、通るべきプロセスでもあると思う。

以前のように、あちこちにしっかりと潤いのあるからだには、もう戻れないんだろう。潤いがなくなった皮膚には、細かいちりめんジワができ、アルコールを含む化粧水は、使うたびに皮膚にしみるようになった。

こんなことは、50歳まで生きてこなければ、経験できなかった。ここまで生きられたことを、ありがたいと思う気持ちもわいてくる。