Life-ism

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病気を受け容れること

もし、私が反復性の慢性疾患をわずらっていて、働ける期間と療養のために働けない期間が交互にやってくることがわかっていたら、働ける期間に療養期間の生活費を貯蓄し、金銭面で安心して療養できるように備えます。

さらに、療養中の生活を支えてもらえる公的支援について、元気なうちに調べておき、いざというときすぐに支援が得られるよう手続きしておきます。そして、療養期間ができるかぎり短く軽くすむように、日頃から症状を悪化させないための生活(受診・服薬・その他のケアを含む)をします。

そこまでが、自分でできる備えだと思います。いざ療養期間に入ったら、備えておいたことを十分に活用しつつ、それでも足りなければ、家族、医療機関、支援機関などの他者に、ある程度ゆだねなければなりません。

患者を支える側は、患者本人が自分である程度の備えをしておいてくれたら、本当に助かります。そして、患者が「療養中に自分でできない部分については、どうか支えてもらえるようお願いします」という態度で日頃から接してくれていたら、「こちらもできるかぎりのことはしますよ」という気持ちになります。

ここに至るには、まず患者本人が病気を受け容れることが大事です。そして、病気について正しい知識を身に付けなければ、適切な備えができません。

診断が下されているにもかかわらず、病気を否認しつづけ、療養のたびに周囲に多大な迷惑をかけ、そのぐらいのことをしてもらって当然という態度で周囲に接していたら、そのうち誰も支えてくれなくなります。

病気は治るものばかりではなく、適切な治療を受けていても治らないものもあります。治らない病気であっても、病気を受け容れ、患者として適切な振る舞いをすることで、人生や人間関係の質を高めることができるのです。