Life-ism

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手放すこと

何かひとつ新しいことを始めるなら、何かひとつやめなければならない。

以前、その言葉を読んで目から鱗が落ちる思いがしました。1日24時間という限られた時間の中に、何かひとつ新しい習慣を加えるとしたら、それまでの習慣をひとつ捨てなくてはならないということです。そうしなければ、さまざまな無理が生じてきて続かないのです。

このところ、時間の使い方がうまくいっていないと感じているのですが、その解決策はおそらく「これまで習慣にしていた何かをやめること」です。そうとわかっていても、なかなかできません。

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ベビーカーの子供を泣かせっぱなしにして、眉間にしわを寄せながらスーパーで買い物しているお母さんをたまに見かけます。「ああ、余裕がないんだな」と思います。

息子が幼かったころ、ひとりで育児と仕事と家事をしていた私は、完全に余裕がありませんでした。息子と一緒に本を読んだり公園で遊んだりすることを、やらねばならない義務のように感じてまったく楽しめず、イライラして必要以上に叱りつけることもありました。

余裕がない人は、どうすればこの苦しい状態から抜け出せるのかを考える余裕すらありません。うまくいっていないと感じながらその生活を続け、少しずつ破綻に向かっていくのです。

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余裕がない人は、手放すのが下手な人です。

例えば、お金に余裕がないのに、子供の塾や習い事をやめさせられない。ママ友との付き合いランチを断れない。次もまた高級車やブランドの服を買う。意味のないお中元、お歳暮、年賀状をやめられない。高価な有機無農薬野菜の定期購入をやめられない・・・・・・。 

育児で余裕がないという人は、たいてい完璧な育児をやろうとします。 着せる服はオーガニックコットン。 離乳食は無農薬野菜を使った手作り。はいはいを始めた子供のために床を毎日拭き掃除。誕生から6ヵ月記念、1年記念などのイベントをやる。予防接種はスケジュール通りにきっちりこなす。育児だけでなく家事も、同じ調子で完璧にやろうとします。

まさに私自身、手放すのが下手な人間です。こだわりや思い込みを変えられず、そのせいで余裕を失います。

上手に手放すことができ、余裕のある暮らしができる人になりたいと思っています。