Life-ism

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自分の生き様を子供に見せること

最近、トンボ(大学生の息子)が、とにかくたくさんのお金を儲けたいと言うので、どうしたものかと考えていました。

お金を儲けることは、けっして悪いことではありません。お金を儲けなくては、食っていけません。でも、お金は、自分が提供した何かが社会に役立ったときに、対価として与えられるもの。お金をたくさん儲けるには、自分が社会に対してとても価値の高いものを提供すること、社会の大勢の人たちから求められるものを提供することが必要なのです。

また、私自身の経験から、自分がこんな仕事をやりたいと望んでも、望み通りの仕事ができることは、めったにありません。人から求められ、望まれて、初めて仕事ができ、お金がいただけるのです。それは、自分の望むものとは違うかもしれない。でも、社会から求められているのは、その仕事なのです。

社会は、その人の能力や才能や技術に応じたお金を与えてくれますが、社会にとって価値のないものには、お金をくれません。親は、価値があろうとなかろうと、子供にお金を与えますが、社会はそうではありません。

そんなにたくさんのお金を欲しがるということは、生きていくことへの不安がそれだけ大きいということだろうかと思えました。分不相応なほどたくさんのお金を持たなければ、安心して生きられないのかと。

確かに、今のこの社会には、明るさや夢や希望が少ないように思えます。その代わりに、将来への不安、現状への不満、努力が報われないことへのいらだちやあきらめなどが、立ち込めているような感じがします。だから、お金があればあるだけ良いと考えるのも、しかたないと思えます。

私は、トンボをどう説得すればいいのかと考えていたのですが、説得する、すなわち、トンボの考え方を変える、という考えは、違っていると気づきました。そして、ただ、私の生き様を見せればいいのだと思いました。私の持っている能力と技術で、社会から分相応なお金をいただき、そのお金で楽しく幸せに暮らす姿を見せればいいのだと。

なーんだ、これぐらい稼げば、楽しく幸せに生きていけるんだ。それなら自分にもできそうだ。そう思えたら、いいのです。

もしかしたら、私自身が、自分の稼いでいるお金では生きていくのにとても不安で、幸せそうに見えていなかったのかもしれません。まずは、私自身が、考え方と生き方を変えていく必要があるのだと教えられました。